ロビンソン(スピッツ)を分析してみる(Into~Bメロ)
はじめに
スピッツのロビンソンの楽曲分析をします。
機械学習ではなく、純粋なコード進行の分析です。
イントロ
Key = AM/F#m
DM7 / C#m7 / F#sus4 / F#m
ⅣM7のコードで始まります。
メジャーコードでありながら、構成音の3,5,7度を取り出すとマイナートニック(Ⅵm)になるので、
曲の出だしに持ってくると調の長短が曖昧になるコードなのかな、と解釈しています。
私の好きな楽曲だと、以下の曲がⅣM7始まりです。
いずれも都会的でおしゃれな感じをこのコードで演出しているのかな、と思います。
Room335 / Larry Carlton
Just the Two of Us / Grover Washington Jr.
フライディ・チャイナタウン / 泰葉
Aメロ
A / Bm7 / E / F#m
D / A / D / E
登場するコードはいずれもダイアトニックであり、メロディもトニック周辺の音だけで構成されています。
少しトリッキーな進行のBメロとの対比になっていると思います。
Bメロ
C#m7 / F#m / Bm7 / E7
C#m7 / F#7 / Bm7 / E7 C#7
3625のターンアラウンドが2回登場しており、2周目のF#7はBm7に対するセカンダリー・ドミナントになっています。
この部分はメロディにもA#(#Ⅰ)が登場していて、サビに向けて緊張感をうまく高めています。
ラスト1小節はサビに向けて緊張感がピークになる部分です。
E7(V7)からA(Ⅰ)と行きたいところですが、あえてC#7(Ⅲ7)に向かって緊張感を引き伸ばしています。
C#7からはF#m(Ⅵm)と行きたいところですが、サビ頭のD(Ⅳ)に解決して、ここでも調の長短が曖昧になる工夫が垣間見れます。
メロディもサビ頭のF#(Ⅵ、マイナードミナント)に対してBメロラストの音はE##(#V)であり、マイナーに解決した感を演出しつつも、
解決するコードはメジャーコードのDとなっており、ここも調の長短の曖昧さにつながっています。
おわりに
サビも気が向いた時に分析したいと思います。
今回はここまで。